〈株式の歴史〉世界初の証券取引所は江戸幕府の一年前にスタート
証券やFXの基礎をさらっと調べていこうと思う。
大航海時代の航海への出資が、株式会社の設立につながる
当初の航海は、お金持ちのパトロン投資家が一回の航海に大金を出資していたが、航海の成功率は20%以下で、失敗したら大損失を被ることとなった。破産の危機も大きかっただろう。航海に成功した場合は、主に香辛料をヨーロッパに持ち帰り巨万の富を得ていた。
その後、出資のリスクを軽減するために、広く出資者を募り、複数回の航海にリスクを分散して、航海の失敗・成功を相殺してトータルの利益を配分するという方法に変わっていった。
リスクを減らす事さえできれば、投資家は出資のモチベーションも上がり、会社は資金集めが容易になる。
世界初の証券取引所は、江戸幕府開府の前年に設立
1602年に世界で初めての株式会社「オランダ東インド会社」が設立される。同じ年に、オランダで世界初の証券取引所「アムステルダム取引所」も設立された。
この年、日本では慶長7年に当たるが、関ヶ原の戦いが1600年に終わり、1603年に江戸幕府が開かれた。1604年には朱印船貿易が始まり、1609年にオランダ人に通商許可を出している。