tumblr+アドセンス、思ったよりクリックされる(その後アカウント削除される)
tumblrというミニブログをご存知だろうか。主に画像アップに使われる事が多い、InstagtamやPinterestの先駆けとも言える画像共有に役に立つSNSで、表向きはブログの形態をしている。しかし内部の管理画面はSNSと同じようなタイムラインになっており、フォローしている他のユーザーの記事が流れてくるので「リブログ」したり「お気に入り」して共有できる。
世間ではこのtumblrでアドセンスの広告を運用しているという話しは滅多に聞かない。以前はなんでだろうかと不思議だった。しかしよく考えたら当然の事だった。
1. ユーザーは管理画面のタイムラインからほぼ出る事がない。
2. 管理画面内だけで「リブログ」などの全ての動作が完了できるからだ。
3. つまり表向きにアドセンスを設置しても誰も広告設置面まで見にこない。
4. 管理画面はカスタムできないので、相手の管理画面にアドセンスは貼れない。
5. グーグルの検索結果にtumblrの投稿が出てくるのをあまり見た事がないので、つまりSEO効果が低そう。
6. なぜかというと画像だけの投稿が多く、検索できる文字がないからだ。
というのが、アドセンスを設置しても意味がない根拠だ。しかし裏側では非常に活発にユーザー同士が交流していて、常に「リブログ」「リブログ」「リブログ」の嵐だ。これはホントにtumblrユーザー同士が必ず笑いのネタにするくらい「リブログ」の応酬となる。
実は私は数年前にアイドルの画像ブログをtumblr上でやっていたが、その後ずっと放置していた。3700記事ほど投稿している。先ほどの説明の通り、画像をアップしているだけの内容だ。しかしいつの間にかファンが400人ほど付いていて、今でもコンスタントに結構「リブログ」や「お気に入り」されていた。
おや、もしかしてこれはアドセンス設置したら結構いけるかも? と一瞬思ったのだが、よく考えたら、先述のような仕組みなのでユーザー同士が活発でも誰も表面に設置したアドセンスなど見に来ないだろう。
しかし、全くクリックされないだろうと思いつつも、一応アドセンスを設置してみた。すると、予想外な事に1日1〜2回はクリックされるのだ。画像だけで検索しても出てこないtumblrを一体誰がクリックしにくるのだろう。何とも不思議だが、
〈今日の教訓〉とりあえず全部のtumblrにアドセンス貼っとけ
という事になるだろう。
〈後日談〉2017/1/18
なんと、新年早々tumblrのアカウントを運営側から削除されてしまった。その兆候として、年末に気がついたらいつの間にかアドセンスが表示されていないという現象が起きていて、アドセンス側では広告が「休止中」となっていた。
英語のメールを自動翻訳すると「Tumblrのアカウントでスパムやアフィリエイトマーケティング、トラフィックを生成するための欺瞞的な手段を廃止しました。 あなたのアカウントを作成する際に同意したポリシーに従って、Tumblrはそのような活動を禁止します。」という内容だった。復旧できないのかと質問を出したら「一度消去したアカウントは復旧できません」との事だった。
国内では問題のあるアダルトな写真をアップした別ブログもtumblrで別途作っていたのだが、文脈からすると規約に触れたのはアダルト画像自体ではなく、アフィリエイトだったらしい。アダルトなブログにはアダルトなアフィリエイトを貼っていたのだ。アダルトではない普通のtumblrブログにはアドセンスを張っていたのだが、アドセンスは違反ではなくアダルトアフィリエイトが引っ掛かったのだと読み取れる。
なぜアドセンスは違反じゃないかと思ったのかというと、現在tumblrはユーザーに収益が入るパートナープログラムを用意しているようで、その文章内にそのように読み取れる記述があったからだ。その概要を見ると
「独自の広告を使用している場合、それを使用することはできますか?
はい。できます。ですがこれらは公開されているページでのみ使用できます。パートナープログラムはウェブのスライドアウト、モバイルアプリ、モバイルウェブでのインプレッションで収入を得ることができます。」
英語の直訳っぽいので、イマイチ真意のニュアンスが伝わってこないのだが、広告は「公開されているページでのみ使用できます」というのは、補足すると多分「ユーザーは管理画面に広告は出せないが、公開されているページなら広告は出せます」という意味だと思う。
最近になって管理画面にバンバン運営側の広告が表示されるようになったのだ。しかし管理画面はユーザーが改変する事はできない。
その次の文章は長くて横文字ばかりで、これもイマイチぴんとこないが「パートナープログラムはウェブのスライドアウト、モバイルアプリ、モバイルウェブでのインプレッションで収入を得ることができます。」と書いてあり、わかりやすくざっくり短縮すると「パートナープログラムは表示回数が多いと収入になる」という事だろう。
という理由で、ずいぶん長い文章になってしまったがアドセンスは違反ではない気がする。ゆえに違反なのはアダルトアフィリエイトだろう。
年末にアドセンスがいつの間にか非表示になっていたのは、これとはまた別にアドセンス側の理由だったと思われる。アドセンス側で規約違反を問われたのかもしれない。